借金の契約書(借用書)をアプリで作成し、コンビニで印刷する

iPhoneのアプリで借金の契約書(借用書)を作成し、コンビニのマルチコピー機で印刷する方法です。
アプリを使って作成するため、契約書の書き方を知らなくても簡単に作成できますし、利息や返済期間なども自動的に計算されます。
トラブル防止のために、親族や知人など個人間の借金でも契約書の作成をお勧めします。

本記事は貸主(貸す人)視点で説明しておりますので、借主の方(借りる人)は、「貸す」を「借りる」と読み替えてご利用ください。

使用するアプリ

下記のどちらかのアプリをダウンロード(無料)してご利用ください。
どちらのアプリも基本的な操作方法や機能は同じですが、画面上の説明などが、それぞれ貸主・借主向けの内容となっておりますので、用途にあった方をご利用ください(※説明にはリペイズの画面を使用しております)。

お金を貸す場合
(貸主用)
お金を借りる場合
(借主用)

リペイズ

契約と返済
ダウンロードダウンロード

契約書の種類

金銭消費貸借契約書と債務承認弁済契約書

これからお金を貸す場合は「金銭消費貸借契約書」を、すでにお金を貸している場合は「債務承認弁済契約書」を作成します。
どちらの契約書も2部作成し、貸主と借主の両者が署名・保管します。

アプリでは、それぞれ下記のような契約書を作成する事ができます。利息や返済期間などは自動的に計算され、契約書に記載されます。

金銭消費貸借契約書債務承認弁済契約書

(タップで拡大)

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借用書

借金の契約書として「借用書」も存在しますが、借用書は1部だけ作成し、借主が署名して貸主が保管する形となりますので、改竄などによるトラブル防止のためにも、金銭消費貸借契約書や債務承認弁済契約書の作成をお勧めします。
記載される契約内容としては、借用書と金銭消費貸借契約書は同じ内容となります。

これからお金を貸す場合(金銭消費貸借契約書)

これからお金を貸す場合は、「金銭消費貸借契約書」を作成します。
すでにお金を貸している場合は「債務承認弁済契約書」が必要となりますので、ページ後半の「すでにお金を貸している場合」をご確認ください。

貸出の新規作成

アプリを起動したら、右上の「+」をタップして新しい貸出を作成します。
貸出名は、後でこの貸出が何のための貸出か分かるように、相手の人の名前や、お金の利用方法などを入力します。

貸出金額、金利、貸出予定日、返済方法を入力します。後から変更できますので、仮の内容でも大丈夫です。

返済方法は一括返済、分割返済(毎月)と自由に返済を選択できます。返済方法は貸出金額や金利と合わせて契約書に記載されます。
自由に返済を選択した場合は、契約書に返済期限が記載されません。返済トラブルの原因となる可能性がありますので、特別な理由がない限り、一括返済か分割返済を選択することをお勧めします。

貸出条件の交渉

新しく作成された貸出をタップすると、貸出条件の変更や返済シミュレーションが実施できます。
シミュレーション結果を参考に、相手の方と貸出条件の交渉を行なってください。

契約書の印刷

金額や返済方法が決まったら、借金の契約書を作成し、借主にお金を渡します。
トラブル防止のために、お金は銀行振込など記録が残る方法で渡すことをお勧めします。

金銭消費貸借契約書を2部(連帯保証人条項がある場合は3部)印刷します。
作成した契約書は、セブンイレブンやファミリーマート等のコンビニに設置されているマルチプリンタで印刷できます(コンビニでの印刷方法)。

契約書へ署名捺印

次のような手順で、契約書を完成させます。

  1. 印刷した契約書を貸主と借主の双方が、貸出金額や返済条件に問題がないか確認をします
  2. 2通の契約書の両方に貸主・借主の双方が自分の住所氏名を記入し、印鑑を押します
  3. 契約書を作成した日時を記入します
  4. 作成した契約書は、貸主と借主がそれぞれ1部ずつ保管します

※連帯保証人条項がある場合は契約書を3部作成し、連帯保証人も署名捺印を行います

作成した契約書には、法的な強制力(差し押さえなど)はありません。強制力を持たせるためには、事前に公正証書にしておくか、トラブル発生時等に裁判を行う必要があります。
公正証書にする場合は、契約書を追加でもう1部作成し、近くの公証役場で手続きを実施してください。

すでにお金を貸している場合(債務承認弁済契約書)

すでにお金を貸している場合は、まず、「取引明細書」を作成して過去の取引内容に間違いがないかを確認し、その後、「債務承認弁済契約書」を作成します。

貸出の新規作成

アプリを起動したら、右上の「+」をタップして新しい貸出を作成します。
貸出名は、後でこの貸出が何のための貸出か分かるように、相手の人の名前や、お金の利用方法などを入力します。

貸出金額、金利、貸出予定日、返済方法を入力します。
一度でなく複数回貸している場合は、一番最初に貸した金額と貸出日を入力してください。2回目以降の貸出や返済は後から入力します。
金額、金利、貸出日は正確な内容を入力してください。返済方法は後から変更可能ですので、仮の内容でも大丈夫です。

「貸出条件の確定」をタップして貸出条件を確定します。
貸出条件を確定すると、返済や追加貸出を記録できるようになります。

これまでの取引の入力

すでに返済を開始している場合や、追加で貸し出しを行なっている場合は、その内容をすべて入力します。
「返済を記録」「貸出を記録」から、金額と取引日を正確に入力してください。

取引明細書の印刷

これまでの取引を全て入力したら、取引明細書を作成します。
作成した明細書は、セブンイレブンやファミリーマート等のコンビニに設置されているマルチプリンタで印刷できます(コンビニでの印刷方法)。

これまでの取引内容の確認

印刷した取引明細書を借主の方と確認し、これまでの取引内容に間違いがないか確認してください。
間違いがあるとトラブルに繋がりますので、必ず借主の方にも確認してもらうことをお勧めします。

契約書の印刷

これまでの取引内容の確認が終わったら、借金の契約書を作成します。

債務承認弁済契約書を2部(連帯保証人条項がある場合は3部)印刷します。
作成した契約書は、セブンイレブンやファミリーマート等のコンビニに設置されているマルチプリンタで印刷できます(コンビニでの印刷方法)。

契約書へ署名捺印

次のような手順で、契約書を完成させます。

  1. 印刷した契約書を貸主と借主の双方が、貸出金額や返済条件に問題がないか確認をします
  2. 2通の契約書の両方に貸主・借主の双方が自分の住所氏名を記入し、印鑑を押します
  3. 契約書を作成した日時を記入します
  4. 作成した契約書は、貸主と借主がそれぞれ1部ずつ保管します

※連帯保証人条項がある場合は契約書を3部作成し、連帯保証人も署名捺印を行います

作成した契約書には、法的な強制力(差し押さえなど)はありません。強制力を持たせるためには、事前に公正証書にしておくか、トラブル発生時等に裁判を行う必要があります。
公正証書にする場合は、契約書を追加でもう1部作成し、近くの公証役場で手続きを実施してください。

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