家族や友人からお金を借りた際、一括で返済するのが難しい場合は、毎月少しずつ返済する分割払いを選ぶことがあります。
しかし、毎月1万円や3万円など決まった金額を返済する「元利定額方式(リボ払いとも呼ばれる)」は、毎月の支払い金額が同じでわかりやすい反面、利息計算が複雑で、借り手と貸し手の認識がずれたり、計算ミスで返済額を間違えるといったトラブルが発生しやすいと言う問題があります。

家族や友人間のお金のトラブルは、お互いの信頼関係を壊す原因にもなりかねません。そのため、お金を借りる時には、返済期限や金額などの条件を具体的に決め、正確な利息計算をして双方が納得したうえで進めることが重要です。
分割払いの利息計算は複雑
分割払いで返済を行う際の利息計算は、意外と複雑なものです。
例えば、10万円を年利10%で借りて毎月1万円ずつ返済した場合、以下のような計算になります。
返済日 | 返済額 | 利息 | 残高 |
2025年4月1日(1回) | 10,000円 | 849円 | 90,849円 |
2025年5月1日(2回) | 10,000円 | 746円 | 81,595円 |
2025年6月1日(3回) | 10,000円 | 692円 | 72,287円 |
2025年7月1日(4回) | 10,000円 | 594円 | 62,881円 |
2025年8月1日(5回) | 10,000円 | 534円 | 52,415円 |
2025年9月1日(6回) | 10,000円 | 453円 | 43,868円 |
2025年10月1日(7回) | 10,000円 | 360円 | 34,228円 |
2025年11月1日(8回) | 10,000円 | 290円 | 24,518円 |
2025年12月1日(9回) | 10,000円 | 201円 | 14,719円 |
2025年1月1日(10回) | 10,000円 | 125円 | 4,844円 |
2025年2月1日(11回) | 4,885円 | 41円 | 0円 |
※利息計算は単利、日割り、片端計算で、1円未満の利息は切り捨て
※月の日数に違いがあるため、同じ条件でも借りた日が違うと利息額が変わります
(利息 = 借入残高 × 年利 × 借入日数 ÷ 365)
返済が進むにつれて元金が少しずつ減っていくため、毎月支払う利息も徐々に少なくなります。
10万円を年利10%で借りた場合、感覚的には利息は1万円程度になりそうですが、実際には毎月の返済で元金が減るため、利息の総額は4,855円とだいぶ少なくなります。
返済の試算と契約書の作成を
分割払いで返済する際には、最初にイメージしていた利息や返済期間が、実際には大きく異なる場合があります。後々のトラブルを避けるためにも、事前に返済期間や利息を正確にシミュレーションし、双方が納得してから返済を始めることが大切です。
また、返済条件を口約束だけに頼らず、金銭消費貸借契約書(借用書)を作成しておくことも非常に重要です。契約書があることで、万が一トラブルが起きた際にも、返済の約束や条件を明確に証明できます。契約書をきちんと作成しておくことは、お互いの信頼を守り、安心してお金の貸し借りを行うために欠かせません。
iPhone/iPad用のアプリ「リペイズ(貸す人向け)」と「契約と返済(借りる人向け)」には、分割払いの利息を計算したり、返済のシミュレーションや契約書を作成する機能もありますので、ぜひご活用いただければと思います。
